回天神社(茨城県水戸市)
創建:昭和44(1969)年
御祭神:水戸藩殉難志士1,785柱
創建に関わった人物:松下幸之助、丹羽直治、前田維、三木啓次郎ら
春季例祭:5月第3日曜日
秋季大祭:10月14日
安政の大獄や桜田門外の変以後国に殉じた1,785名の志士を慰霊すると共に、後世に伝えるため、貴族院議員・室田 義文(むろた よしあや)氏(*)を中心に昭和8(1933)年に忠魂塔が建立されたが、その忠魂塔の前に、昭和44(1969)年に明治維新から100年を記念した行事の一環として創建されたもの。
社名の「回天」とは、藤田東湖が記した「回天史詩」が由来となっており、天下の形勢を一変させるの意。
↑ 忠魂塔
常磐共有墓地内にあり、周囲には大正3(1914)年に建立された、幕府軍との戦いにおいて亡くなった者達の371基の墓碑がある。
境内には、天狗党が降伏し押し込められた敦賀市の鰊蔵のうち1棟を移築し、桜田門外の変や天狗党の乱についての資料を展示している回天館がある。蔵内部の壁には、当時浪士が書いたとされる絶筆も残る。(休館日:火曜日、金曜日)
(*)室田氏は、明治期に外交官などを務めた人物だが、幕末は水戸藩内の党争に自身も巻き込まれており、弘道館の戦いで市川勢と対峙するなどの経験をしたよう......。(「室田義文翁譚」より)
撮影日:2016年10月14日
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